【あまりに不当すぎる】マンU・ウルグアイ代表カバーニの3試合出場停止と罰金の是非

問題となった投稿

問題となった投稿をしたのはカバーニ選手が途中出場で2ゴールをあげ、サウサンプトン相手に逆転勝利をあげた日です。

劇的な勝利であったため、カバーニ選手は友人から多くの祝福を受けました。

本人はそれらを自身のSNSに引用し喜びを分かち合っていたのですが、そのうちの一つに「gracias negrito(ありがとう、肌の黒い人)」と書いたことが処分の対象となってしまいました。

出場停止と罰金処分は妥当なのか

では出場停止と罰金処分は妥当なのでしょうか。答えは「NO」です。

確かに「negrito」に対応する「英単語」は黒人に対する差別用語となっています。

しかしウルグアイ・アルゼンチンのスペイン語では「negrito」はただの愛称でしかありません。黒人でなくても少し肌の色が濃いと「negrito」と呼ぶこともあります。

アルゼンチン・ウルグアイのスペイン語には「negrito」以外にも多くの愛称が存在し、普通に使われています。

例えば、目が細い人には「chino(中国人)」、太っている人には「gordito(太っている人)」、痩せている人には「flaquito(痩せている人)」です。

99%これらに差別、軽蔑の意味は含まれておりません。カバーニ選手も友達同士の会話であるため悪意は全くなかったはずです。

アルゼンチン・ウルグアイのスペイン語をもっと詳しく知る

処分に対するカバーニ選手の対応

本人のSNSより

この処分に対し、カバーニ選手はSNSに自身の思いを投稿しました。

「みなさんこんにちは。これ以上自分にとって居心地の悪い問題を引きずりたくありません。

英語が母国語ではない私ですが、この規則による処分を受け入れることを皆様にお知らせします。しかし自分の見解は共有しません。

もし友人への愛情表現で誰かを不快にさせていたら申し訳ないと思っています。ただこれだけです。

私のことを知っている人は私の努力がいつも最も単純な喜び(勝利)を求めていることをわかっているでしょう!

数えられないほど多くのサポートと愛情をくれることに感謝しています。

私の心は落ち着いています。なぜならいつも愛情とともに自分の文化や生き方に従って自分自身を表現してきたことを自負しているからです。

皆様に心の底からハグを送ります。」

このように本人は大人の対応を示し、これ以上問題を大きくしないよう努めています。

最後に

筆者もアルゼンチンにいるとき、目が細いアジア人であることにより「chino(中国人)」と何回も呼ばれましたが、軽蔑しているかどうかは相手の言い方で判断できます。友人同士であると普通です。

差別というのは本人が嫌だと感じて初めて発生するものであり、友達同士の会話を外野がとやかく言うのはお門違いではないでしょうか。

また今回の件については、イングランドも自分の文化を押し付けるのではなく、ウルグアイの文化を理解・尊重するべきだったのではないかと思います。

一人のカバーニ選手大ファンとしてこれからも活躍してくれることを期待しています。

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