【アルゼンチンのスペイン語】人を呼ぶ時の愛称・あだ名まとめ

こんにちは。筆者のチャボンです。

今年の正月あたり(2021年1月)に、サッカーのウルグアイ代表・マンチェスターU所属のカバーニ選手がSNS上で「Gracias negrito.」と発言し、イギリス国内で問題になったことはご存知でしょうか。

「negrito」とはスペイン語で「肌の黒い人」という意味で「単なる愛称」に過ぎないのですが、英語圏では差別的になると判断されカバーニ選手には処分を下されてしまいました。

しかしこれは英語圏の自己中心的な考えによるもので、スペイン語圏(南米)では普通のことです。彼の母国ウルグアイなどでは様々な反対行動が起こりました。

このようにお互いの文化を理解し合わないことによって誰も得をしない問題が勃発してしまいます。

この記事では「アルゼンチンのスペイン語」において、人を呼ぶ時の愛称やあだ名を紹介しています。南米の知識を増やしましょう。

<チャボン(筆者)の情報>

  • アルゼンチンに1年住んでいたことがある
  • 世界12カ国25都市を訪れた
  • スペイン語学習歴4年

愛称・あだ名一覧

アルファベット順に並んでいます。中にはアルゼンチン以外の国で使われるものもありますが、ついでに覚えて行って下さい。

*まず大前提として、あだ名は仲の良い友達同士で言い合うものです。くれぐれも、初対面の人やそれほど親交のない人に使わないよう気をつけて下さい。使い方を間違えると攻撃的になります。

アルゼンチンのスペイン語を聞いてみたい方は、以下のアグエロ選手とメッシ選手の会話動画をご覧ください。

Amigo/Amiga

amigo/amiga」は「友達」という意味ですが、呼びかけの時は少しよそよそしい感じがします。

たとえ相手が知らない人であっても、これで呼びかけられることも多々あります。

仲の良い人同士であると、後に出て来る「hermano/hermana」が使われます。

*「amigo/amiga」「hermano/hermana」はアルゼンチンのみで使われるわけではない

Amor

amor」は「愛」という意味ですが、恋人相手に使われる呼びかけ言葉です。友達同士で使うことはありません。

Boludo/Boluda

boludo/boluda」はアルゼンチンスペイン語の象徴と言ってもいいでしょう。(主にブエノスアイレス付近、通称リオプラテンセ)

直接的な意味はあまり良くない(卑猥なもの)ですが、友達同士では本当によく使われます。

ただし、非常に使い方を気をつけなければならない単語でなので、間違っても知らない人には言わないで下さい。喧嘩を売ってるように捉えられます。

また、地域によってはアルゼンチン国内であってもあだ名として使われない場合があります。

例:Hacé lo que quieras boludo.→君がやりたいことやれよ。

*「hacé」は二人称単数「vos」に対する命令形

Brother/Bro

brother/bro」は英語からきているもので、最近新しく使われているとアルゼンチン人が言っていました。

主に男性が使います。「bro」の方が短くて良いやすいため、使用頻度が高いです。

Capo

capo」はイタリア語由来の言葉で「マフィアのボス」という意味がありますが、アルゼンチンでは「かっこいい男」という意味があります。

男の人を呼ぶ際に使われます。下で紹介している「facha」と近い意味があります。

Chabón/Chabona

chabón/chabona」はアルゼンチンのスペイン語で「男子/女子」という意味を持ちます。カステジャーノ(スペインのスペイン語)の「chico/chica」と同じ意味です。若い人相手に使うことが多い印象。

これらは呼びかけのほかに、普通の文章でも使われます。

例:Este chabón es re lindo.→この男の子はめっちゃカッコいい。

*「re」はアルゼンチンのスペイン語で「とても」の意味。「muy」と同じ。

「re」などのアルゼンチンのスペイン語をもっと学ぶ

Chino/China

chino/china」は本来「中国人、中国の」という意味がありますが、ここでは目の細い人を呼ぶ際のあだ名になります。

目が細ければ国籍関係なく、このあだ名がつきます。東アジア人だけでなくアルゼンチン人であってもです。

ほとんどの場合愛称として言われますが、相手が東アジア人であれば稀に差別的なニュアンスを持たれることもあるので、雰囲気で察しましょう。

Corazón

corazón」は「心臓、ハート」という意味ですが、ここでは「ハート」つまり「私の心の中の人、心から思う人」のようなニュアンスを含みます。

mi corazón」などと呼ばれ、一見恋人同士の呼び方に見えますが、友達同士で使われます。

少し可愛らしく言うときは「corazoncito」のように縮小辞で呼ばれます。(飼い犬や飼い猫はこのように呼ばれることが多い)

Enano/Enana

enano/enana」は「背が低い」という形容詞、「小人」という名詞ですが、背が低い人を呼ぶ際のあだ名になります。

日本語にすると「おチビちゃん」くらいになるでしょうか。

ただし、これは本当に仲のいい人同士の方が良いでしょう。病気の関係で背が伸びないという人もいるので、くれぐれも使う相手を間違えないように気をつけて下さい。

Facha

facha」はアルゼンチンのスペイン語で「かっこいい男、イケメン、容姿がいい人」という意味があります。

上で紹介した「capo」に近い意味を持ちます。

例:Todo bien facha?→「元気か?」

Flaco/Flaca

flaco/flaca」は「細い、痩せた」という形容詞ですが、細い人を呼ぶ際のあだ名になります。

印象的に、男性相手に使われることが多い気がします。また、可愛らしく「Flaquito/Flaquita」のように縮小辞で使われることも多いです。

Gordo/Gorda

gordo/gorda」は「太い」という形容詞ですが、太い人、肥えた人を呼ぶ際のあだ名になります。

こちらは男女共に使われる印象です。同じく可愛らしく「gordito/gordita」もしくは「gordi」と呼ばれることも多々あります。

gordi」は主に女性が使うことが多いです。

Hermano/Hermana

hermano/hermana」は「兄弟・姉妹」という名詞ですが、この場合は本当の兄弟・姉妹ではなく、とても仲の良い友達に使います

主に年上が年下を呼ぶときは「hermanito/hermanita」のように縮小辞が使われます。

*稀に知らない人に言われることもある。

Loco/Loca

loco/loca」は「おかしい、狂った」という形容詞ですが、もちろんこの場合ではいい意味で使われます。

日本語にすると「おバカさん」のようなニュアンスになるでしょうか。

「やばい」のようにいい意味でも悪い意味でも色々なニュアンスを含む単語であるため、少し訳すのが難しいです。

Maestro

maestro」は「マスター、師匠」のような意味を持つ名詞ですが、ここではそのような意味を全く含みません。

主に年長の男性同士で呼び合う時に使われます。日本語に訳すことが難しい絶妙なニュアンスを持っています。

Mina

mina」は普通、「鉱山、シャーペンの芯」の意味を持つ名詞ですが、アルゼンチンでは「若い女性」という意味を持ちます。

そのため、若い女性を呼ぶ時に使うあだ名です。可愛らしく「minita」と呼ぶこともできます。

Morocho/Morocha

morocho/morocha」は「褐色の」という形容詞ですが、肌が褐色の人を呼ぶ際のあだ名として使われます。

こちらは肌の色に関係する少しシビアなものであるため、仲の良い友達同士で使うのが普通です。

相手が嫌がるなら使うのをやめましょう。

Negro/Negra

negro/negra」は「黒い」という形容詞、「黒人・黒色」という名詞ですが、主に肌の黒い人のあだ名として使われます。

可愛さを含めて、「negrito/negrita」又は「negri」と呼ばれることもあります。

こちらも肌の色に関係するものなので、仲の良い友人同士で使いましょう。

*稀に肌が黒い人でなくても言われることがある。筆者も純日本人で日焼けもしていませんが、「negri」と呼ばれたことがあります。

Nene/Nena

nene/nena」はアルゼンチンのスペイン語で「少年・少女」の意味があります。「niño/niña」に近いニュアンスを持っています。

どちらかといえば幼い子ども相手に使われる単語です。

Papá

papá」は「お父さん」という意味の名詞ですが、この場合「お父さん」という意味は一切含みません。男性同士で主に使います。

特に日本語にも訳すことができず、人を呼ぶ時に使うただの単語です。「なあなあ」くらいの意味にしかなりません。

サッカーのアルゼンチン代表・マンチェスターC所属のアグエロ選手がよくこれを使います。彼のユーチューブチャンネルを覗いてみて下さい。

略して「」という時もあります。

例:Qué onda pá?→「調子どう?」

Pelado

pelado」は「禿げた」という形容詞で、ハゲた人に使われるあだ名です。

ただし、1年間アルゼンチンにいる中で一度も聞いたことがありません。おそらくそれなりに繊細な話題であるため、友人同士でも多用はしないのでしょう。

日本ほどではないかもしれませんが、気にする人もいるので特に仲が良い訳ではない場合あまりいじらないようにしましょう。

Pibe/Piba

pibe/piba」はアルゼンチンのスペイン語で「若者」の意味があります。若者を呼ぶ時に使われます

筆者は30歳のアルゼンチン人の友人にいつも「Pibe, todo bien?(元気か?)」と聞かれます。

このように年上の人が年下の人に使うことが多いです。また、女性の場合「pibita」と言われることもあります。

Viejo/Vieja

viejo/vieja」は「年を取った」という形容詞、「老人、お年寄り」という名詞ですが、この場合は実の父母を呼ぶ場合に使います

もちろんこれも愛情を込めた言い方であるため、親以外の人を呼ぶ時は使いません。

他人のお年寄りを呼ぶ時は「mayor」というのが無難でしょう。

Wacho/Wacha

wacho/wacha」はアルゼンチンのスペイン語で、日本語に直すことはできません。辞書にも載っていません。

主にアルゼンチンのコルドバ州で使われます。ニュアンスとしては、「bro」に近いかもしれません。

これに似た単語で「waso」「wachin」「wachis」などがあります。

使用例:Qué estás haciendo wacho.→よう何してんの?

最後に

以上がアルゼンチンでよく使われるあだ名のまとめです。

アルゼンチンが好きな方、またはアルゼンチンに興味が湧いた方は以下から他の「アルゼンチン語」について学んでみて下さい。様々なスラングや「vos」の使い方についても載っています。

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