こんにちは。筆者のチャボンです。
この記事ではアルゼンチンに行けば必ず食べるべき肉料理「アサード(asado)」を紹介しています。
筆者は1年間アルゼンチンに住んでいたことがあり、両手に収まらないほどの回数アサードを食しました。
そんな経験を踏まえて、
- アサードとは何か
- アサードと作り方
- 使われる肉の種類
- アサードのBBQの違い
- アサードの魅力
を共有します。
アサードとは
主にアルゼンチンで食べられる肉料理で、ベジタリアン・ビーガン以外でアサードが嫌いな人はいないでしょう。
「アサード(asado)」はスペイン語で「肉を焼く・炙る」を意味する「asar(アサール)」という動詞に関連した単語です。
時間をかけてじっくりと焼くのが特徴で、主に日曜日の昼に家族や友人と集まり、会話を楽しみながら食します。(食べ始めは14時以降になることが多い)
味付けは単純で、「塩」もしくは「チミチュリ(お酢とオリーブオイルを混ぜたピリ辛ソース)」をつけます。
また、アサードを食べる上で欠かせないのは「赤ワイン」でしょう。肉の塩っ気と赤ワインの味は相性抜群です。
オススメ記事:アルゼンチンの赤ワインについて
アルゼンチンに行った時は、様々な家庭のアサードを食してみましょう。焼き手によってかなり異なります。
アサードの作り方
アサードは「パリージャ(parrilla)」と呼ばれる場所で作られます。(上の写真を参照)
アルゼンチンではほとんどの一軒家に「パリージャ」がついており、アサード文化が根付いていることが分かりますね。
右側の網の上に肉を置き、手前にあるスコップのようなもので網の下の石炭を出し入れして火加減を調整します。
調理には少なくとも2時間はかかるので、のんびりと出来上がるのを待ちましょう。
実は、アサードは「男性が調理する」という伝統的な考えが存在しています。(最近は女性でもする人はいるそう)
使われる肉の種類
アサードには様々な肉が使われます。
モルシージョ(血付きの腸)→左下の黒いソーセージ
チョリソ(ソーセージ)→モルシージョの左上
カルネ デ ポジョ(鶏肉)→チョリソの左
カルネ デ バカ(牛肉)→右の大きい肉
カルネ デ チャンチョ(豚肉)→真ん中の赤い肉
モルシージョはかなり癖が強いので、好き嫌いが出るでしょう。
アサードとBBQの違い
アサードとバーベキューは両方日本語で「焼肉」と訳すことができますが、実際はかなり異なる料理です。
大きな違いは2つあります。
- 肉の大きさ
- 味付け
肉の大きさ
1つ目は「肉の大きさ」です。
アサード→丸々とした肉の塊をそのまま焼く
BBQ→薄めの肉を焼く
実際に筆者が食べたアサードの写真をご覧ください。全ての肉がかなり大きいです。
(大きさの参考:右下にあるパンの大きさが5cm×5cm×5cmくらい)
一方で、バーベキューは日本人の皆様は食べたことがあると思いますが、薄い肉を焼きますよね。
味付け
2つ目は「味付け」です。
アサード→塩、チミチュリ(お酢とオリーブオイルを混ぜたピリ辛ソース)
BBQ→濃い目の焼肉タレ
アサードの良さは「味のシンプルさ」で、肉そのものの味を楽しみます。
一方バーベキューは「タレの味込み」で肉を楽しみます。
どちらもそれぞれの良さがありますね。
アサードの魅力
アサードの魅力はやはり「日曜日の昼間を大人数でのんびり過ごすことができる」ところでしょう。
一週間の最後の休日をのんびりと過ごし、仕事や学校が始まる月曜日に備えるのです。
アルゼンチン人は本当に話すことが好きで、アサードの集まりの時は会話が途絶えません。
嫌なことを全て忘れることができるくらい素敵な空間です。
最後にアサードと赤ワインを堪能した後は、マテ茶で体を整えます。(マテ茶は栄養満点の飲み物)
まとめ
以上がアルゼンチンの伝統的肉料理「アサード」についてです。
アルゼンチンに行った際は是非一度は食べてみてください。
アルゼンチン人と知り合うと、アサードに誘われることが多いので、その機会を生かしましょう。
最後にマテ茶を飲むことも忘れずに、、。