こんにちは。筆者のチャボンです。この記事ではスペイン語過去分詞の作り方を説明しています。
過去分詞は様々な場面で使われる便利屋なので、これを覚えれば応用がかなり効きます。
それでは見ていきましょう
スペイン語過去分詞の活用
まずは過去分詞の活用です。いくつか不規則形が存在するので気をつけましょう。
規則形
過去分詞規則形 | 不定詞(基本形) | 過去分詞 |
---|---|---|
-ar動詞 | hablar | hablado |
-er動詞 | comer | comido |
-ir動詞 | vivir | vivido |
- -ar動詞→語尾「ar」を「ado」に変える
- -er動詞→語尾「er」を「ido」に変える
- -ir動詞→語尾「ir」を「ido」に変える
規則形はこれで完成です。活用後は「-er動詞」と「-ir動詞」が同じになり、区別がつきません。
「-ido」で終わる動詞のうち、直前が「a,e,o」の時は「i」にアクセント記号がつきます。(caer→caído, leer→leídoなど)
*現在分詞と活用が似ているので混同しないよう注意が必要です。
関連記事:スペイン語現在分詞の作り方と用法
不規則形
続いて不規則形です。これらは法則がないため覚えるしかありません。
不定詞(基本形) | 過去分詞 | 過去分詞不規則形 | 不定詞(基本形) | 過去分詞 |
---|---|---|---|---|
abrir | abierto | ——— | imprimir | impreso |
cubrir | cubierto | ——— | morir | muerto |
decir | dicho | ——— | poner | puesto |
escribir | escrito | ——— | romper | roto |
freír | frito | ——— | ver | visto |
hacer | hecho | ——— | volver | vuelto |
*この12個から派生した動詞も不規則になります。
例)「devolver→devuelto」「descubrir→descubierto」「rehacer→rehecho」「suponer→supuesto」など
過去分詞の用法
活用を覚えたところで過去分詞の使い方を説明します。
1. 形容詞として使われる
一つ目の用法は「形容詞として使われる」です。
形容詞とは名詞を修飾する働きをするものです。この場合名詞の性・数に一致します。(スペイン語形容詞まとめ)
Son los productos hechos a mano.
→それらは手で作られた製品です。(ハンドメイド)
Tengo un libro escrito por un escritor muy famoso.
→私はある有名作家によって書かれた本を一冊持っています。
Papa frito
→フライドポテト
2. 全ての完了形に使われる
二つ目の用法は「完了形」です。
完了形とは「haber+過去分詞」で「その地点までにした」を表す用法です。英語の「have+過去分詞」と同じです。
完了形の時は過去分詞の性・数は変化しません。常に男性形単数と同じ。
He visto película.
→私はその映画を見たことがあります。
Si no hubiera existido el corona virus, habría viajado por todo el mundo.
→もしコロナウイルスがなかったら世界中を旅してたのに。
二つ目の例文は条件文で少し上級者向きですが、よく使う用法です。
3. 受動形で使われる
最後の用法は「受動形」です。
スペイン語には3つの受動文の種類があり、そのうち過去分詞が使われるのは2つです。
Una amiga mía está resfriada.
→私の友達は風邪をひいています。
El supermercado está abierto.
→そのスーパーは開いています。
Ella es respetada por todos.
→彼女はみんなから尊敬されている。
スペイン語3種の受動文使い分けまとめ〜ser, estar,再帰受動文〜
再帰動詞の過去分詞は?
Q. 再帰動詞を過去分詞にしたい時はどうすればいいのでしょうか。
A. 「se」を消して過去分詞にする必要があります。
「sentarse(座る)」という動詞で説明します。
例えば「彼は座っている」という状態をスペイン語にすると「Está sentado.」となります。
このように「se」の部分が消滅してしまうのです。「*Se está sentado」にすることもできません。
その他例:Estoy acostado.「私は横たわっている。」
まとめ
以上がスペイン語過去分詞の用法です。現在分詞と過去分詞は活用が似ているため混同しやすいですが、使われる場面が全く異なるので注意しましょう。