スペイン語現在完了形の用法〜点過去との違いは?ラテンアメリカでは使われない?〜

こんにちは。筆者のチャボンです。この記事ではスペイン語の現在完了形について説明しています。

現在完了形とは英語の「have+過去分詞」に値するものです。

スペイン語には完了している過去を表すものとして「現在完了形」と「点過去」という2つ似た形が存在します。しかし日本語に直すと両方「〜しました」となるため、区別がつきません。

学習者
学習者

では違いは何なのでしょうか。

そのような疑問を解決するべく、これから簡単な例文とともに説明していきます。

現在完了形の活用

現在完了形とは<haberの直説法現在+過去分詞>で構成されるものです。haberの活用は以下の表をご覧ください。

人称活用
Yohe
has
Él, Ella, Ustedha
Nosotroshemos
Vosotroshabéis
Ellos/as, Ustedeshan

これらに過去分詞をつけると完成です。

完了形に使われる過去分詞は性数変化が一切ありません。<スペイン語過去分詞まとめ

現在完了形の用法

スペイン語の現在完了形は主に3つの用法があります。

点過去形と現在完了の違いを簡単に表すと「現在を含んでいるか否か」です。

1.現在までに完了した行為・出来事を表す

一つ目は「現在までに完了した行為・出来事を表す時」です。まずは例文をご覧ください。

He terminado la tarea.

→「私は宿題を終えました。」

¿Has visto a Leo?

→「君はレオに会いましたか。」

これらの共通点として、「遠くない過去にその行為が終わった」というニュアンスが含まれます。

また2番目を例にとると、「現在と関係がある」として「質問者がこの後レオに用がある」という背景がある場合もあります。

疑問点

  1. He visto a Leo.
  2. Vi a Leo.

これらは両方過去を表す文章です。感覚としては一番は二番よりも最近起こったものと考えれば良いでしょう。

2.現在を含む期間内に起こった出来事を表す

二つ目は「現在を含む期間内に起こった出来事を表す時」で、「現在を含む副詞」を伴うことが多いです。

現在を含む副詞→ hoy, esta semana, este mes, este añoなど

これらの副詞は全て「自分が現在属している時間」です。「este año」は一見遠く感じますが、自分も「今年」という同じ年にいると判断されます。

ちなみに、一見近く感じる「ayer(昨日)」は「現在を含む副詞」には入りません。なぜなら、もう自分は「昨日」という日にはいないからです。

現在を含まない副詞→ ayer, la semana pasada, el mes pasada, hace 3 mesesなど

He comido paella hoy.

→「私は今日パエリアを食べました。」

Hemos visitado a Argentina este año.

→「私たちは今年アルゼンチンを訪れました。」

3.現在までの経験を表す

最後は「現在までの経験を表す時」です。「〜したことがあります」という日本語訳になります。

No he ido a España.

→「私はスペインに行ったことがありません。」

¿Ustedes han comido sushi?

→「あなた方はお寿司を食べたことがありますか。」

ラテンアメリカでは使われない?

現在完了は基本的にスペイン本国でしか使われません。ラテンアメリカでも稀に用いられることもありますが、ほとんどどのような場面でも点過去になります。

Vi una película hoy.

→「私は今日映画を見ました。」

¿Visitaste acá?

→「君はここを訪れたことがありますか。」

このように経験を表す用法まで点過去が使われます。スペインのスペイン語を学習されている方はおそらく慣れるまで違和感満載だと思います。

まとめ

以上がスペイン語現在完了形の主な用法です。筆者のようにラテンアメリカに染まっている人であれば優先して覚えるものではありませんが、スペインのスペイン語(カステジャーノ)を完璧にしたい人であれば必ず覚える必要があります。

カステジャーノを学習される者はうまく使い分けましょう。

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