<これで完璧!>スペイン語の形容詞まとめ〜性数変化や語順に気をつけよう!〜

こんにちは。筆者のチャボンです。今回はスペイン語の形容詞について説明していきます。英語とは使い方が全く違い混乱するかもしれませんが、順を追って一つずつみていきましょう。

形容詞とは

まず大前提として形容詞とは何かということですが、広辞苑によると

事物の性質・状態・心情等を表す語。名詞を修飾する機能(限定用法)と述語の中心となる機能(叙述用法)とがある。

広辞苑第6版

だそうです。具体的に例を挙げると「美しい、綺麗な、大きい」などです。名詞(家、山など)と一緒に使いより詳しくそれらを表す時に使います。(大きい家、美しい山など)

スペイン語では Lindo(素晴らしい), Amable(優しい), Grande(大きい)などが形容詞です。

スペイン語の形容詞ルール

それではスペイン語における形容詞の使い方やルールなどを説明していきます。

形容詞がつく位置は基本名詞の後ろ

スペイン語の形容詞は基本的に名詞の後ろに来ます。日本語や英語では名詞の前に形容詞がきますが、スペイン語は逆です。

「一匹の黒い猫、A black cat 、un gato negro

のようになり、「黒い」という形容詞と「猫」という名詞の語順が違います。これは慣れるまでに少し時間がかかるかもしれません。

名詞の前に付く例外1

ただし、いくつか例外があり形容詞が名詞の前にくる時があります。一つめは「bueno, malo」という形容詞の時です。(良い、悪いという意味)

男性名詞の単数形の前では「buen, mal」となります

Un buen auto 「いい車」

Un mal profesor 「悪い教授」

女性名詞や複数形の前につくときは、

Una buena persona 「いい人」

Unos malos ejemplos 「いくつかの悪い例」

となり、規則通りに変化します。

名詞の前に付く例外2

名詞の性質などを述べる形容詞が名詞固有の特質を表すときは名詞の前に形容詞を持ってきます。

La pequeña hormiga 「小さいアリ」

La blanca nieve 「白い雪」

アリは基本的に小さいですし、雪は必ず白いです。このように必ず決まっている事項の時は名詞の前に形容詞をつけます。

名詞の前に付く例外3

名詞の前につくか後ろにつくかで意味が多少変わる形容詞があります。「grande, viejo, pobre」などです。

Un futbolista grande 「(体の)大きいサッカー選手」

Un gran futbolista 「偉大なサッカー選手」

Una amiga vieja 「年をとった友達」

Una viaje amiga 「旧友(古い友達)」

Un señor pobre 「貧しい男性」

Un pobre señor 「かわいそうな男性」

のように全く意味が異なります。

例えばメッシを説明する時、「大きいサッカー選手」ではなく「偉大なサッカー選手」と言わないとおかしくなります。

形容詞の性数変化

形容詞は名詞が男性名詞・女性名詞によって、また単数・複数によって語尾が変わります。これを性数変化といいます。名詞の種類ごとに分けてみていきましょう。

o で終わる形容詞は性数変化をする

「Lindo (素晴らしい)」という単語で実際に例を挙げると、

Un chico lindo「かっこいい男の子」

Unos chicos lindos「かっこいい男の子たち」

Una chica linda 「かわいい女の子」

Unas chicas lindas 「かわいい女の子たち」

となります。名詞に合わせて性数を変化させましょう。

o 以外で終わる形容詞は数変化だけ

このタイプの形容詞は複数形の時に「s」をつけるだけです。「Increíble (素晴らしい)」という単語で例を挙げると、

Un momento increíble 「(一つの)素晴らしい瞬間」

Unos momentos increíbles 「いくつかの素晴らしい瞬間」

Una película increíble 「(一つの)素晴らしい映画」

Unas películas increíbles 「いくつかの素晴らしい映画」

のようになります。単数形は男女ともに原型です。

子音で終わる形容詞は数変化だけ

このタイプの形容詞は複数形の時に「es」をつけます。「azul (青い)」という単語で例を挙げると、

Un pez azul 「(一匹の)青い魚」

Unos peces azules 「(何匹かの)青い魚」

Una botella azul 「(一本の)青いボトル」

Unas botellas azules 「(何本かの)青いボトル」

となります。単数形は男女ともに原型です。

or で終わる形容詞は女性形の時に a をつける

このタイプの形容詞は女性形の時に男性形に「a」をつけます。子音で終わっているので複数形の時のルールは上記にあるものと同じです。「trabajador(働き者)」という単語で例を挙げると、

Un hombre trabajador 「(一人の)働き者の男性」

Una mujer trabajadora 「(一人の)働き者の女性」

となります。

国を表す形容詞

「(国)の」という表現をしたいとき、子音で終わる形容詞は少し異なります。

「japonés(日本の)」が一つの例になります。これを女性形にする時は、男性形に「a」をつけましょう。

Un cantante japonés 「日本の男性歌手」

Una cantante japonesa 「日本の女性歌手」

他にはalemán-alemana(ドイツ人)、 inglés-inglesa(イギリス人)などがあります。

子音で終わるもの以外は全て普通の形容詞の法則と同じです。

複数形において注意すること〜アクセント記号など〜

複数形のとき、話す時は問題ありませんが、書く時に注意が必要です。

「joven(若い)」という単語は複数形にする時「jóvenes」となります。

スペイン語では母音または「s」「n」で終わる単語はアクセントが後ろから2番目という決まりがあり、ずれてしまった時は「´(アクセント記号)」を打たなければなりません。元々のアクセントの位置は絶対に変わりません。

複数形にすることによって後ろから3番目の母音になってしまったので「o」にアクセント記号を打ちます。

逆に元々アクセントがずれていて複数形の「s」がつく事によってアクセント記号が取れる場合もあります。

「marrón (茶色の)」は複数形にすると「marrones」になります。

「s」がついて自然とアクセントの位置が後ろから2番目の母音になったためアクセント記号が不要になります。

関連記事<これで完璧!>スペイン語発音とアクセントルール

まとめ

以上がスペイン語の形容詞の全容になります。日本語と英語しか勉強したことがない人は新しく感じると思いますが、慣れるとコツもつかめるようになるので繰り返して覚えてください。

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