こんにちは。この記事では主なスペイン語の接続法現在の用法について説明しています。
直説法は一般的に使われる動詞の形です。80%以上は直説法が使われると言っても過言ではないでしょう。
では今回取り扱う接続法とはなんなのでしょうか。
今回はその謎の存在「接続法」の使い方を説明していきます。
接続法を使いこなしてよりスペイン語のレベルをあげましょう。
スペイン語接続法の使い方まとめ
まず簡潔な結論から言うと、接続法が使われるのは「非現実、感情、まだ起こっていないこと」を表す時です。つまりほぼ確定していないことは接続法です。
- 確定していることや事実確認は直説法
- 少しでも誰かの感情や意志が入っている場面、少しでも不確かな場面、未来のことで起こるかわからない場面では接続法
大まかに6つの場面があるのでそれぞれ見ていきましょう。
接続法現在形の活用が曖昧な方は以下の記事をご覧ください。
オススメの記事:<接続法>スペイン語接続法現在の規則活用・不規則活用まとめ
1. 願望を表す時
まず一つ目は願望を表す時です。英語でいうと「wish」や「hope」にあたるものです。
「〜ますように」「〜してほしいな」などの文は接続法です。
Que sea un buen día hoy.
→今日いい日になりますように。
Ojalá que yo apruebe el examen final.
→期末テスト合格しますように。
Quiero que vengas conmigo al estadio.
→(君に)私と一緒にスタジアムに来てほしい。
(cf. Quiero ir al estadio. →私はスタジアムに行きたい。)
- 最後の例文について、「〜したい人」と「行動する人」が一致する時は直説法、一致しない時は接続法が使用されます。
- 「que」「ojalá」は両方「〜ますように」と訳されますが、「ojalá」は「que」より神頼み感が強いです。
2. 可能性を表す時
二つ目の接続法が使われる場面は可能性を表す時です。
「〜しそう」「〜するかもしれない」の時は接続法です。
Es posible que nieve mañana.
→明日雪が降るかもしれない。
Quizás yo llegue tarde.
→多分遅刻する。(遅刻するかもしれない。)
(cf. Quizás llego tarde.→ (ほぼ確実)遅刻するかもしれない。)
最後の例文について、直説法が使われるのはほぼ確実に遅刻する場面です。
3. 助言・依頼・命令を表す時
三つ目の場面は助言や依頼、命令を表す時です。これらは「que」より前の主語が「que」より後ろの主語に影響を与える動詞達です。
「〜してください」「〜するように言う」の時は接続法です。
Te pido que compres jugo.(依頼)
→私は君にジュースを買うように頼む。=ジュースを買ってください。
Tu mamá te dice que regreses a casa pronto.(命令)
→君のお母さんが君に早く家に戻るよう言ってるよ。
María me recomienda que (yo) vaya a Argentina.(助言)
→マリアは私にアルゼンチンに行くことを勧める。
queの後ろの主語に影響を与える動詞↓
Pedir, decir, ordenar, mandar, aconsejar, recomendar, desear, proponer, prohibir, decidir, obligarなど
4. 目的や時を表す副詞の後
四つ目の場面は目的や時を表す副詞の後です。
「〜するとき」「〜するために」の時は接続法です。(注1)
Te doy mil yenes para que compres el libro.
→(君が)その本を買うために(私は君に)千円をあげます。
Cuando vaya a Argentina, voy a ver el partido de Boca.
→アルゼンチンに行ったらボカの試合を見るつもりです。
(cf. Cuando voy a Argentina, veo el partido de Boca.)(注2)
→アルゼンチンに行く時はボカの試合を見ます。
(注1)「〜するため」の時は例文のように「お金をあげる人」と「本を買う人」が異なる時のみ接続法が使用されます。
(注2)直説法「voy」が使われるのは普段からアルゼンチンに行く時です。一方で接続法が使われるのは「行ったことはないけど、もしアルゼンチンに行ったら」というニュアンスが入っています。
5. 主節が否定を表す時
五つ目の場面は主節が否定を表す時です。
主節とは「que」の前の部分で、例えば「Creo que 〜.」の「Creo」は主節です。
接続法が使われるのは従属節です。従属節とは「que」の後の部分です。
Creo que Leo viene hoy.
→私は今日レオが来ると思います。
No creo que Leo venga hoy.
→私は今日レオが来るとは思いません。
(cf. Creo que Leo no viene hoy.)
→私は今日レオが来ないと思います。
dudar, negar, ignorarなどは肯定文でも従属節が接続法になります。
6. 感情・主観的な感想を表す時
六つ目の場面は感情や主観的な感想を表す時です。接続法が使われるのは従属節です。
Me alegro de que ya estés bien.
→私は君がもう元気で嬉しいです。
Es bueno que la pases bien.
→君が楽しく過ごしていることはいいことです。
Es normal que estudies mucho.
→君がたくさん勉強することは普通です。
¿Te importa que yo use este diccionario?
→この辞書使ってもいいですか?
Tengo miedo de que ocurra un gran sismo.
→大きな地震が起きることに恐怖心を抱いています。
「seguro, verdad, evidente, obvio, cierto, igual」のようにただの事実確認の形容詞が主節にくる時は従属節は直説法です。ただしこれらの否定形は従属節は接続法になります。(creoと同じ)
上の6つの形容詞を丸覚えしてもいいです。
まとめ
- 確定していることや事実確認は直説法
- 少しでも誰かの感情や意志が入っていたり、少しでも不確かな場面では接続法
今回紹介したのはあくまでも接続法現在の主な用法の一部にしかすぎません。感覚を掴むには正直時間がかかります。
様々な文章を見てコツを掴むことが必要です。