こんにちは。今回は南米にある大きな山脈、アンデス山脈をバスで越えたときのことを記事にします。
筆者はアルゼンチンに住んでいたときチリへ行く機会が一度ありました。飛行機でももちろんいけますしそちらの方が早くて楽なのですが、年齢的にもまだ体力がありせっかくなのでバスでアンデス山脈を越えてチリのサンティアゴへ行くことにしました。
ちなみに住んでいた都市からサンティアゴの往復は合計40時間ほどでした。
アンデス山脈越えのバスの予約方法
基本的に南米を移動するときのバスのチケットは「busbud」というサイトで事前に取っておくか、もしくはバスターミナルで直接買うかです。
バスターミナルで買った方が若干安い気もしますが、満席で取れない場合もあるので時間に余裕がなければ先に取っておくことをオススメします。(そこまで値段は変わりません。)そして受付の人はスペイン語しか話せないことも多々あります。
また、バスターミナルで買うと詐欺にあう可能性も全くないとは言えません。(筆者はボリビアで詐欺にあいかけました。気づいたので言い返すと正規料金になりました。)
メンドーサ〜サンティアゴ間は CATA internacional という会社と Andesmar という会社が主に運行しているようです。この二つ以外もおそらく運行しているので座席のクラスにこだわりがなければ一番安いものを選んでいいと思います。2019年前半では片道3000円ほどで売っていました。
*下のbusbudのサイトですが、コロナの影響で現在は料金などが表示されない可能性があります。
実際にアンデス山脈を越える
では実際にアンデス山脈をどのようにして超えたかを紹介します。
アンデス山脈の玄関メンドーサへ
まずアルゼンチン側からバスで登るときに最初にいかなければならない場所は北西部にあるメンドーサです。筆者の住んでいた都市からメンドーサへはバスで10時間ほどかかりました。その時点で割と疲れます。
*バスで越えられる都市はメンドーサだけではありません。パタゴニア地域にはいろいろな所に玄関口があります。
メンドーサはアルゼンチンワインが多く製造されている街でワイン製造工場巡りもできます。
もちろん夜行バスなので住んでいた街の夜に出るとメンドーサにつくのは朝になります。チリ行きのバスまでほぼ丸一日時間があったのでメンドーサ観光をしました。
バスでアンデス山脈を越える
夜時間になるといざバスに乗り込みます。行きを夜行バスにしたのでアンデス山脈はあまり見えませんでした。そのため帰りは昼のバスに乗ることにしました。
しかし夜のバスにも利点はあり、車内から見える星々は非常に綺麗でした。本当に一切あかりがないので空が透き通っていました。
逆に昼は雪がかかった山脈が綺麗に見えます。アコンカグアも目視することができました。しかし山の連続でひたすら山、山、山です。
国境越え〜出入国審査〜
国境を越えるため、もちろん途中で入国審査をしなければなりません。山道の峠あたりにありちょうど乗車時間の半分くらいです。そこでパスポートを見せてハンコを押してもらいます。夜行バスで寝ていても必ず通らなければならないので、叩き起こされます。
ここで気をつけるべきことは上着を必ず着るということです。バスの中は暖かいので問題ないですが、何と言っても夜の5000m級の山脈にいます。そのため外はめちゃくちゃ寒いです。くれぐれもそのままの格好で出ないように。(目を覚ますにはちょうどいいかも)夏であっても何か羽織るものを持って行くことをオススメします。
高山病は大丈夫?
ひたすら5000m級の山々の谷の中にいるのでいくらバスの中であってももちろん空気は薄いです。高山病が心配な方もおられるでしょう。もちろん体質によってはかかることもおかしくありません。実際筆者はバス酔いと軽い高山病と疲労でかなり辛かったです。
しかしあるものを持っているとそれも解決します。それは「コカの葉」です。
犯罪じゃないの?
安心してください。南米では高山病にならないためにコカの葉を所持している人が多いです。決して犯罪ではありません。頬に含むと高山病がマシになります。
*絶対に日本には持って帰ってこないでください。少しでも持っていると犯罪です。
夜か昼どちらのバスに乗るべき?
結局のところ夜か昼どちらに乗ればいいのか。
山脈の中を通っているときはひたすら山の連続です。景色を見るのが好きな人は楽しいですが、そうではない人は途中で飽きてしますかもしれません。そのような方はやはり夜行バスをオススメします。寝ている間に着いているので、ストレスもかかりにくいです。
結論としては景色好きは昼、移動手段と考える人は夜がいいでしょう。値段は変わりません。
往復で分けるのも手で筆者はそうしました。
まとめ
アンデス山脈をバスで登ることは非常にワクワクします。時間も体力も奪われますがそれに対する経験値や喜びの方が強いと感じます。ぜひ飛行機ではなく、バスでアンデス山脈を越えてみてはいかがでしょうか。