こんにちは。筆者のチャボンです。この記事ではスペイン語の不定語・否定語を説明しています。
不定語・否定語は日常会話でも非常によく使うのでぜひ覚えてください。
不定語・否定語とは?
不定語→algo, alguien, algún/a/os/as, alguno/a/os/as
否定語→nada, nadie, ningún/a, ninguno/a
ざっくりとこのような違いがあります。それぞれ上下で対応しています。
日本語にすると、
不定語は「いくつかの、何か、誰か」、否定語は「一つもない、何もない、誰もいない」
のようになります。
4種類の不定語と否定語
不定語と否定語は4種類に分けることができます。対象が事物か人か、形容詞か代名詞かなどで分かれます。
それぞれ種類別に分けて例文とともに見ていきましょう!
1.algo⇔nada
不定語 | 否定語 | |
事物 | algo | nada |
人 | alguien | nadie |
一つ目は「algo、nada」です。何か事物を表す時に用います。
algo→何か(不定語)
nada→何もない(否定語)
という対応関係があります。これらは代名詞であるため、独立して使われます。つまり形容詞や名詞とくっつくことはありません。
会話例1
Parece que hay algo encima de la mesa.「机の上に何かあるように見える。」
Creo que no hay nada.「何もないと思うよ。」
会話例2
¿Tienes algo para abrir esta caja?「この箱を開けられそうな何か持ってる?」
No tengo nada.「何も持ってない。」
2.alguien⇔nadie
不定語 | 否定語 | |
事物 | algo | nada |
人 | alguien | nadie |
2つ目は「alguien、nadie」です。こちらは人を表す時に用います。
alguien→誰か
nadie→誰もいない
これらも代名詞であるため、独立して使われます。
会話例1
¿Hay alguien en casa?「家に誰かいる?」
No, no hay nadie. Estoy sola ahora.「誰もいないよ。今一人でいる。」
会話例2
¿Alguien tiene este libro?「誰かこの本持ってる?」
Creo que no lo tiene nadie porque hoy no hay la clase.
「誰も持ってないと思うよ、だって今日その授業ないから。」
3.algún/a/os/as⇔ningún/a
形容詞的用法 | 不定語 | 否定語 |
---|---|---|
男性単数 | algún | ningún |
女性単数 | alguna | ninguna |
男性複数 | algunos | ———— |
女性複数 | algunas | ———— |
これらは形容詞として用いられ、名詞とくっつきます。
形容詞であるということは、もちろん性数変化があります。後ろにくる名詞の性数と一致させましょう。
事物と人を表すことができます。
例文
¿Has visitado a algún país de Sudamérica?
→「君は南米のいずれかの国に訪れたことある?」
No conozco ninguna persona de esta escuela.
→「私はこの学校の人を誰も知らない。」
¿Hay alguna duda?
→「何か疑問はありますか?」
Hay algunos libros que se escribe en español.
→「スペイン語で書かれたいくつかの本がある。」
「algún」と「ningún」のアクセントは忘れずに打ちましょう。
4.alguno/a/os/as⇔ninguno/a
代名詞的用法 | 不定語 | 否定語 |
---|---|---|
男性単数 | alguno | ninguno |
女性単数 | alguna | ninguna |
男性複数 | algunos | ———— |
女性複数 | algunas | ———— |
これらは代名詞として用いられるため、独立して使用されます。
代名詞ですが、性数変化はあります。代名している名詞の性数に合わせて変化させます。
事物と人を表すことができます。
会話例1
¿Alguno de ustedes habla japonés?「あなたたちのうちの誰か日本語を話しますか。」
No, ninguno.「いいえ、誰も。」
会話例2
¿Tienes alguna pregunta?「何か質問はありますか。」
No, no tengo ninguna.(=ninguna pregunta)
「いいえ何もありません。」
「形容詞的用法+名詞」を「代名詞的用法」に置き換えることができます。(algún país→alguno、ninguna pregunta→ninguna)
alguna vez と nunca の関係性
「vez(回)」に「alguna」を付け「alguna vez」にすると「何回か」という意味になります。
しかし訳す時には「今までに」と言うとより自然な日本語になります。
一方で対になる言葉は「nunca」で「一度もない」という意味になります。
alguna vez → 今までに(ever)
nunca → 一度もない(never)
例文
¿Alguna vez has ido a Japón?「今まで日本に行ったことがありますか。」
No, nunca he ido.「いや、一回も行ったことない。」
まとめ
以上が「不定語・否定語」の主な意味と用法です。同じ言葉を繰り返すことが嫌いなスペイン語において非常に役に立つものですのでうまく使いこなしましょう。