スペイン語2種類の「行く」yo voyと me voyの違いとは?me voy 以外の言い方も紹介

こんにちは。筆者のチャボンです。この記事ではスペイン語で「行く」という意味の「ir」と「irse」の違いを説明しています。

さらに「irse」以外の「行く」の言い方もおまけでつけています。

スペイン語には2種類の「行く」が存在します。主語を私で例を出すと、片方は普通の動詞である「yo voy」、もう片方は再帰動詞である「me voy」です。

日本語で言うと両方「私は行く」となり同じように感じますが、実際は全く意味が違います。それでは違いを例文とともに見ていきましょう。

「ir」「irse」の違い

結論から言ってしまうと、「ir」は目的地へ行く「irse」はその場から行く(去る)という違いがあります。

「ir」の説明と例文

「ir」は現在いる場所はどうでもよく、目的地に焦点を置いたときに使います。

例文を見た方がわかりやすいのでそちらをご覧ください。

Voy al cine. 「私は映画館に行きます。」

¿Vas a la fiesta? 「君はパーティーに行きますか?」

Vamos a Argentina el año que viene.「私たちは来年アルゼンチンに行きます。」

一つ目の例に関しては「映画館に」という目的地が話題であり、今家にいるか、学校にいるか、職場にいるかなどはどうでもいいのです。

二つ目と三つ目も同じように「パーティーに」「アルゼンチンに」という目的地がテーマであるため「ir」が使われます。

「irse」の説明と例文

人称活用(原型)
yome voy(irme)
te vas(irte)
él, ella, ustedse va(irse)
nosotrosnos vamos(irnos)
vosotrosos vais(iros)
ellos, ellas, ustedesse van(irse)

一方で「irse」は今いる場所から去るという意味を持っています。先ほどとは逆で目的地はどうでもいいです。

帰る、行ってしまう」などと訳すこともできます。

それでは例文をご覧ください。

Ya me voy. 「もう私は行きます。(帰ります。)」

¿No te vas? Podrás perder el tren.「(君は)帰らないの?電車に間に合わないよ。」

¡Nos vamos!「行こ!」

一つ目の例では「私」は同じ場所にいる誰かに「もう行く」と言っています。

三つ目は同じ場所にいる複数人が「ご飯食べ終わったからもうそろそろ行こか」となっているような場面です。

実は主語が「私たち」の時に限り、本来「nos vamos」が使われる場面でも「vamos」というときがあります。むしろ「vamos」の方がよく使われます。

おまけ:「irse」以外の「行く」の言い方

基本的に「もう行きます」というニュアンスの時は先ほど紹介した「irse」が使われます。しかし、口語では他にも言い方があるのでそれらを紹介します。

*非常に口語的で砕けた言い方なので使う場面に気をつけてください。仲のいい友達同士で使うことをオススメします。

  1. Me tomo el palo.
  2. Me voy a la bosta.
  3. Me voy al pingo.
  4. Me voy a la mierda.

以上の4つが実際に聞いたことのある言い方です。ただし全てアルゼンチンでしか聞いたことがないので、他のスペイン語圏の国で通じるかはわかりません。

まとめ

以上がスペイン語の「ir」と「irse」の違いです。目的地が話題なのか、今いるその場所が話題なのかによって使い分けましょう。

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