スペイン語「〜を」「〜に」2種類の目的格人称代名詞〜lo, le, seなどを使いこなそう〜

こんにちは。筆者のチャボンです。この記事では「〜を」「〜に」を表す2種類の目的格人称代名詞を説明しています。

「私にくれる」、「それを見た」などの文に使われる「に・を」です。

スペイン語では同じ言葉を繰り返すことを嫌うため、このような代名詞が頻繁に使われます。

名称はそれぞれ直接目的格人称代名詞と間接目的格人称代名詞です。簡単な例文とともに分けて説明していきます。

「〜を」直接目的格人称代名詞

まずは人称と数による変化を表で見ていきましょう。

人称直接目的格人称代名詞日本語訳
一人称単数me私を
二人称単数te君を
三人称単数lo
———
la
———
lo
彼を・あなたを・それを
———
彼女を・あなたを・それを
———
そのことを(中性)
一人称複数nos私たちを
二人称複数os君たちを
三人称複数los
———
las
彼らを・あなた方を・それらを
———
彼女らを・あなた方を・それらを

*三人称の「あなた・それ・あなた方・それら」は元の名詞の性によって変わります。

このように「〜を」を伴うものを直接目的格人称代名詞と言います。基本的にこれらは活用した動詞の前に置かれます。実際に例文を見たほうが早いので早速ご覧ください。

会話例1

Javier
Javier

¿Viste el partido de fútbol?「そのサッカーの試合みた?」

María
María

No, no lo vi. 「いや、みていない。」

会話例2

Javier
Javier

¿Conoces a Rocio y Isabela?「ロシオとイサベラ知ってる?」*両方女性の名前

María
María

las conozco.「はい、彼女らを知っています。」

三人称単数にある「lo そのことを」は中性の代名詞です。一つの名詞を代名していない時などに使われます。

Javier
Javier

¿Sabes que Taro ya se fue a Japón? 「太郎がもう日本に帰ったこと知ってる?」

María
María

No, no lo sé.「知らん。」

「que Taro ya se fue a Japón」という文章を「lo」で代用します。

「〜に」間接目的格人称代名詞

次に「〜に」を表す間接目的格人称代名詞です。人称と数による変化の表をご覧ください。

人称間接目的格人称代名詞日本語訳
一人称単数me私に
二人称単数te君に
三人称単数le彼に・彼女に・あなたに
一人称複数nos私たちに
二人称複数os君たちに
三人称複数les彼らに・彼女らに・あなた方に

三人称の形が「〜を」の直接目的格人称代名詞と違うところに注意が必要です。そして、名詞の性の影響を受けず常に「le」もしくは「lesです。こちらも基本的に活用した動詞の前に置かれます。

「〜に」という相手を明確に表したいときは、「a」という前置詞の後に名前などの対象を入れます。

会話例1

Javier
Javier

¿Qué le regalas a tu hermano?「弟に何をあげるの?」

María
María

Le regalo un videojuego.「ビデオゲームをあげるよ。」

会話例2

Javier
Javier

Te doy un regalo.「君に一つプレゼントをあげる。」

María
María

Gracias.「ありがとう」

「〜に」と「〜を」が2つ並ぶときのルール

会話を実際にしているとよく「君にこれをあげるよ」という風に、「〜に」と「〜を」が一緒に出てくることがあります。

このように直接目的格人称代名詞と間接目的格人称代名詞が両方付くときは必ず〜に(間接)+〜を(直接)」の順番になります。

会話例

Javier
Javier

¿Me cuentas la verdad, por favor?「私に真実を話してくれる?」

María
María

No, no te la cuento.「それは君には言わない。」

マリアの言ったことに注目してください。「te la」のように「に、を」の順番になってますね。

「〜に」「〜を」が両方三人称の時の「se」

片方が三人称もしくは両方が三人称以外の時は上のように「に、を」の順番に並べるだけですが、両方とも三人称の時は注意が必要です。

両方が三人称の時は「〜に」の目的格人称代名詞「le, les」が「se」に変わります

例えば「*Le lo escribo a mi mamá.」は間違いです。

会話例

Javier
Javier

¿Le escribes un mensaje a tu mamá?「お母さんにメッセージ書く?」

María
María

Sí, se lo escribo.「うん(彼女にそれを)書くよ。」

このように「se lo escribo」となります。最初は間違えやすい部分なのでしっかり覚えましょう。

不定詞の目的語になる時

ここまでは活用する動詞の前につく例を見てきました。しかし不定詞となる動詞の目的語になる時もあります。

その時は不定詞の語末に直接つけるか、活用した動詞の前に置きます

スペイン語不定詞とは?

Quiero comer choripan.「チョリパンを食べたいです。」

=Quiero comerlo.

Lo quiero comer.

Quiero escribirle un mensaje a mi novia.「彼女にメッセージを書きたいです。」

=Quiero escribírselo.

Se lo quiero escribir.

このように動詞が二つ繋がっている時は活用している方の動詞の前に置くか、活用していない方の動詞にくっつけます。

後ろにつける時は離さずに書いてください

まとめ

以上が2種類の目的格人称代名詞の概要です。ネイティブはよく使います。最初は「何で必要なの?」と思うほどややこしいですが、慣れればその必要性も分かってきます。コツコツと繰り返して覚えましょう。

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