こんにちは。筆者のチャボンです。この記事ではスペイン語の比較級を説明しています。
まず大前提として、比較級とは2つのものを比較する場面で使われる用法です。
スペイン語比較表現
スペイン語の比較級は英語と違い形が完全に決まっています。
早速肯定や否定など様々な場面に分けて見ていきましょう。
1.優等比較<〜より…>
まずは「優等比較」と呼ばれる「〜より…」を表すときに使われる用法です。
más+形容詞・副詞+que
この形を覚えましょう。英語では形容詞・副詞の文字数によって「more than, -er」に区別されますが、スペイン語では99%この形です。(6つの不規則形は最後に説明します。)
Aquel auto es más caro que este.
→あの車はこれより高い。
María vive más cerca que yo.
→マリアは私より近くに住んでいる。
このように「caro」という形容詞や、「cerca」という副詞を「más」と「que」の間に挟むことによって表すことができます。
形容詞は主語によって性数変化させる必要があります。<これで完璧!>スペイン語形容詞まとめ
2.劣等比較<〜ほど…ない>
次に「劣等比較」と呼ばれる「〜ほど〜ない」を表す時に使われる用法です。
menos+形容詞・副詞+que
この形を覚えましょう。こちらも不規則以外の全ての場面で用いられます。
Córdoba es menos grande que Buenos Aires.
→コルドバはブエノスアイレスほど大きくない。
María vive menos lejos que yo.
→マリアは私ほど遠くに住んでいない。
このように「grande」という形容詞、「lejos」という副詞を「menos que」に挟んで表現します。
3.比較級の不規則形
最後に比較級の不規則形を覚えましょう。合計6つ存在します。よく使うので完璧にする必要があります。
形容詞 | 副詞 | 比較級 |
---|---|---|
mucho | mucho | más |
poco | poco | menos |
bueno | bien | mejor |
malo | mal | peor |
grande | ——— | mayor |
pequeño | ——— | menor |
これらに「que」をくっつけると比較級になります。先ほどとは打って変わり、名詞が挟まる場合もあります。
それぞれの例文をご覧ください。
más(より多く)
Trabajo más que Leo.
→私はレオより働く。
Tengo más libros que María.
→私はマリアより本を持っている。
menos(より少なく)
Trabajo menos que Leo.
→私はレオほど働かない。
Tengo menos libros que María.
→私はマリアほど本を持っていない。
mejor(より良く)
主語によって「mejor」「mejores」の様に数変化させる必要があります。(性変化はありません。)
Estos autos son mejores que aquellos.
→これらの車はあれらより良い。
peor(より悪く)
こちらも「peor」「peores」の様に数変化のみ存在します。
Estoy peor que ayer.
→私は昨日より体調が悪い。
Esos jugadores son peores que nosotros.
→その選手たちは私たちより下手くそだ。
mayor(年上の)
Mi abuela es mayor que mi abuelo.
→祖母は祖父より年上だ。
menor(年下の)
Soy 5 años menor que mi hermano.
→私は兄より5歳年下だ。
*この場合の「grande」「pequeño」は「年齢が上か下か」を表します。物理的な大きさの場合は「mayor」「menor」ではなく規則形を用いましょう。(más grande など)
より強調した比較<mucho>
比較級でより強調したい時は「mucho」をそれぞれ「más」「menos」「mejor」などの前につけます。
Soy mucho mejor que ayer.
→私は昨日よりかなり調子が良い。
この様に「かなり」というニュアンスを付け加えることができます。
まとめ
以上が2つのものを比較する場面で使われる比較級のまとめです。このほかにも最上級や同等比較というものが存在します。合わせて以下よりご覧下さい。